2014年10月04日

クランクの浮力実験

IMG_0635.JPG

 お久しぶりです。そろそろ鱒の管釣りシーズン開幕なのであります。

 というわけでボチボチ準備をしているのですが、その一貫としてクランクの浮上スピードを計測する実験をしてみました。

 それがなぜ必要かというと、昨シーズン、あるクランクでサワリがあったが乗らないという場合、他の種類のクランクやスプーンに変えたときにもう一回タナを取り直すということをするのだけど、ここで物凄く時間が掛かっていました
 
 そこで各クランクの浮上スピードと潜るスピードの関係を大まかに把握しておけば、ルアーチェンジ後のタナも早く合わせていけるかも知れないと思い、今回の浮力実験を行うに至りました。

 実験の場所は、我が家のクリアウォーターポンドことお風呂w

 水温40度強、水深約41p、使用したクランクは、
・ムカイのザンム35MR F(2.0g)、ザンム35MR SP(2.1g)、ザンムIDO(2.5g)
・ラッキークラフトのディープクラピー(3.3g 100〜200p)、ミディアムクラピー(3.2g 50〜100p)、シャロークラピー(3.2g 0〜50cm)、マイクロクラピーDR(1.9g 〜1.5m)、エアーブロー(2.1g 1.2m)
・ロブルアーのアルトワークスF(1.4g)

 上記の括弧内に書かれている重量はメーカー公式サイトやECサイトに書かれていたもので、レンジも然りです。ただし、スナップは全て外しているのと、Wリングチューンやフックの違いもあるし、さらにカラーリングによっても重量・浮力は微妙に異なるのだろうけど、今回は大まかな傾向を知ればいいので、そこまでは条件を揃えなかった。そもそも、お風呂と管釣りでは水の比重が違うし、ラインテンションも全く掛かっていない状態なので実釣とは大分条件が異なってますね。

 計測の方法を説明すると…クランクのリップを手で底に押し当てておいて、離した瞬間にストップウォッチをON、水面に浮上したタイミングでストップウォッチOFF。これを何回か繰り返して、中間値を採用しました。

 結果はこうなりました。
 
 ザンムMR F 5.65秒で41p浮上⇒秒速7.3p
 ザンムMR SP 8.38秒⇒秒速4.9p
 ザンムIDO 4.61秒⇒秒速8.9p 非常にバラつきあり

 ディープクラピー 2.88秒⇒秒速14.2p
 ミディアムクラピー 3.21秒⇒秒速12.8p
 シャロ―クラピー 3.60秒⇒秒速11.4p
 マイクロクラピーDR 3.61秒⇒秒速11.4p バラつきあり
 エアーブロー 3.60秒⇒秒速11.4p バラつきあり
 
 アルトワークス 4.31秒⇒秒速9.5p ややバラつきあり

 ※「バラつきあり」というのは浮上中にクランクが螺旋状の軌道を描くなど垂直に浮上せず寄り道をすることがあったことを示します。

 どうでしょうか。ちなみに、数多くのクランクを開発してきた永井浩明御大の動画によるとディープクラピーは秒速12pで浮上するらしく、今回の実験結果はそれよりもやや早いスピードになっているものの大外しもなかったなあと思います。
 
 以下、考察したことを書いていきます。
 
(1)まず印象に残ったのはザンムシリーズの浮き上がりの遅さ。
 やや乱暴な比較にはなるんですが、ザンムIDOなんかはリップの面積はディープクラピー、ミディアムクラピーより小さいですから、当然潜り込もうとする力はそんなに大きいわけじゃなさそう。よって同じレンジをキープする場合、ザンムシリーズはクラピーよりゆっくり目にリールを巻くのが良いということになりそうです。
 
 逆にディープクラピーなんかは浮力があるので、潜る力が非常に大きいことによってバランスを取っているということでしょう。つまり波動・水押しが非常に強いアピール系のクランクということが言えると思います。
 
 ザンムなんかは逆に水押しは控えめでスローに巻ける分、魚が早いルアーに反応してくれない状況に向いているということでしょうか。
 
(2)次に気になったのが、ザンムMR(いわゆる「つぶあん」)のFとSPの違い。
 サスペンドといっても実際には40度強の軽い水の中で浮き上がってくるので、スローフローティングという方が正しいのでしょう。まあそれでも案の定、Fは秒速7.3p、SPの方が秒速4.9pなので大分浮力に差があります。厳寒期なんかはSPに期待してしまうわけです。ちなみにどっちも買った状態のままですが、ダブルリングでした。
 
(3)エアーブロー、ザンムIDO、ザンムMR(つぶあん)Fの比較
 似たり寄ったりのサイズの三つのクランクですが、やはり違いは結構あるものです。
 浮力は上記の通りエアーブロー>>ザンムIDO>ザンムMR F
 リップの大きさもエアーブロー>>ザンムIDO>ザンムMR F
 レンジは正直つかみ切れてませんが、エアーブロー(メーカーによると最大深度1.2m)がザンムIDOよりやや深め、ザンムIDOがザンムMR(つぶあん)よりやや深めの最大深度じゃないでしょうか。
 またエアーブローの方がザンム系よりも水押し・波動の強いアピール系ということも言えそうです。
 
(4)浮上時の姿勢
 これはラインテンションが掛かっていない状況での比較なのでアテにはなりませんが、ザンムIDOは浮上中に微妙な水流に巻き込まれて螺旋軌道を描いたり、斜めに浮上することが多かったです。マイクロクラピーやエアーブローはそこまでではなかったもののややバラつきあり。
 クラピーシリーズは常に安定した浮上をしていました。
 アルトワークスは若干回りはするものの、それなりに安定した浮上姿勢。
 この辺の違いが実釣にどう影響するの?と考えましたが、正直よく分かりません。

(5)アルトワークスとマイクロクラピーDR
 どちらもタイニークランクにカテゴライズできると思いますが、アルトワークスは1.4gで非常に小粒なボディに2フックというえげつない食わせ仕様、マイクロクラピーDRは1.9gで小粒なボディにテールフック1本。使用レンジを考えると理想的なのはアルトワークスとマイクロクラピーMRとの比較なんでしょうが、DRしか持ってなかったのでご容赦を…
 リップはアルトワークスが気持ち小さ目、浮上のスピードはアルトワークスの方がやや遅め。巻くスピードは察するにそこまで違わないんじゃないかと思いますが、マイクロクラピーの方が波動強め、アルトワークスの方が相対的に波動弱めと言えそうです。

(6)番外編
 一応、表層系とミノーでも実験しましたが、41pを浮上するのに
 タックルハウスのグラスホッパー⇒12.63秒
 スミスのパニッシュ55SP(シングルフック化)⇒12.31秒
 
 グラスホッパーですが、潜らせた後放置するとある程度はサスペンドするのですね。
 パニッシュSPもサスペンドを謳っているだけあって、ザンムMRのSPより浮き上がりは遅かった。
 なるほどな、という感じでした。
posted by paco at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | トラウト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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