2013年10月02日

秋もボーイ・ミーツ・ガールなのだよ(荒川定点観測#8)

"夏が終わった"というと、ただその日本語の響きだけで、僕たちはほんのり甘くて割と苦々しい気持ちにさせられる。その人がどのような夏を過ごしたかには、全くお構いなしに。そして秋が来ると、夏の間狂おしいまでに膨れ上がっていた期待感の風船を外側から眺めて、何かを総括する。これが一般的で健全な夏秋の移り変わりというものだろう。僕も25年以上もの間、そんな感じだった。

 だが、昨年、スズキ釣りというものを知ってしまった。東京湾奥で言うと、スズキは春と秋、釣り易い。逆に言うと夏と冬は、余り釣り易くない。なんなら、夏には全く期待しておらず、皆さま方一般の方々が夏に抱く幻想を、僕は秋に対して抱いている。頭の成分の半分位は釣りの事、スズキの事を考えているので、一般の方々の感覚とズレが生じたというわけなのだ。
 
 今回、ようやく秋らしい釣りができた。初めてスズキ級をキャッチしたからである。

 休みを頂いたため、夕方、二本継ロッドを持って荒川へ。

 家の雑用を済ませていたら、東京方面に着くころには満潮になっていた。もう少し早いタイミングであれば隅田にリベンジに行こうと思った(やはり流れが強いと隅田川は難しいので...)のだが、結局、@満潮〜下げ始めで荒川ランガンコースをさらに拡張すべく視察、そこの雰囲気で、A粘るか夕マヅメのタイミングで「観測地点」へ移動するかを決断する、というプランに。

 初めて入ったポイントでは、自転車で様子を見に来ていた青年アングラー(って僕もだけど・・でいいんだよね?いいんだよね!?)にいい話を聞けた。最近は好調だったらしい。ただ、今回見た感じでは、雨の影響で濁りがひどく、スズキの死骸も浮いているような状況である。水質もパっと見悪い。
 満潮時で水深70cm〜100pほどのシャローが10m以上続いており、ウェーディングすれば最短の橋脚周りを狙える。流芯に近い方はまだ綺麗な水が流れているかも知れないが、おかっぱりでは厳しいようだ。ウェーダーが欲しくなったのは言うまでも無いです…
 早々に見切りを付けて、南下。
 
 「観測地点」への移動時間が少ないため、禁則事項ですでは沖合いの潮目とミオ筋の交点に絞って鉄板バイブをリフト&フォールしてみるが、云とも寸とも言わない。やはり下げ始めではダメなのだろうか。
 
 もう少し下流に行けば潮止まりでも実績のあるポイントだったのだが、流石にここまでマヅメ前の明るさでは厳しそうで、ボイルも無く、先行者の姿も見えたため、「観測地点」へ移動した。
 
 「観測地点」の明暗ポイントには先行者がいたため、次のポイントでサスケ裂波で大きく探る。
 流れ的には下げ4分、5分位のタイミングなのだけど、水面は鏡のように静かで、ただゴミだけが釣れる、そんな状態である。正直ルアーセレクトを間違えてしまったかと思ったが、「彼女(スズキは雄⇒雌に性転換するので)」にとってはどうでも良かったようだ。
 ヒットポイントは二週間弱前とほぼ同じ。そこは付き場になりやすいということなのか。
 
 7月以降、これ以上に引いて来る魚は三回くらい掛けたけど、いずれもバラした。
 
 そこで、僕もこのサイズを相手にするやり方をあれこれ考えた。
 ドラグを強く引けば出る位の硬さに設定しておき、シーバスの反転でしっかりアワセが決まるようにしておく。フッキングが決まったら、走られても気にしない位の気持ちで、様子を見ながら少しドラグを緩める。そして、「彼女」が走っても、我関せずといった具合で待ってやる。女ごころは秋の何とやら。追っても捕まえることができない、なんてバカなことを考えていれば良いのである。そして隙をみてリールを巻くのである。
 
 「彼女」は何度も走った。僕の目の前まで来てからも、4回は走ったと思う。いつまでも綱引きが続くかのようだったが、焦ったら負けである。オープンエリアなので、相手の体力が無くなるのを待てばよいのだ。
 そうして、相手が観念したところでゴロタに上げる。
 
SDIM2335s.jpg
※ピンボケスマソ。てか、エラに5号位のフロロラインが引っ掛かってたのだけど、そういうのダメ!絶対!
 
 66pのスズキ級である。(この時はメジャーを持っていなかったので、ロッドに印をつけておいて、家で計測してみた。)
 頭の精悍さ、筋肉の付き方に驚かされた。今まで釣ってきたセイゴ、フッコとは次元の異なる美しさに魅了されてしまった。念入りな蘇生措置の後、彼女は悠然と流れに戻って行く。その姿が神々しかった。
 
 ここまでスズキ釣りのことを書いておきながら、僕はどっちかっていうとコイ釣りの方が好きだった。隅田とかでスズキを狙っている人は、中には良い方もいらっしゃるけど、どうにもあくせくしている人もいる。そこが気に食わなかったのだが、今回は流石に、この釣りで素直に感動させられた。
 きっと今回の釣行のことを、今後幾度となく思い出してはほろ苦いような甘ったるいような感傷にひたるのだろう。

 
 ・・・とここで終わればキリが良いんですが、僕は二匹目のスズキをゲットすべく、動き出した。ところが、ストラクチャエリアにて実績のあるX-80swが早速根掛かりロスト。そこでお開きとした。
 それにしても裂波はいいルアーだわ。僕のヘタレキャストでも45m位飛ぶし、荒れてる状況でも使えるし、静かな状況でも波動で食わせられる、ってことなのかな。
 
【スコア】1-1-1
【ロッド】MTB87LML
【リール】'11バイオマスター4000HG
【ライン】アバニマックスパワー0.8号×ソルティガBJリーダー16ポンド
【ヒットルアー】サスケ裂波120
【殉職ルアー】X-80sw(痛すぎる!)
ラベル:シーバス 初心者
posted by paco at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | シーバス釣り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。